パタゴニアの地図が完成して 校正の段階に入りました。
この地図のコンセプトは、1928年に作製した叔父の地図の性質をそのまま残し
現在の地形と地名に修正して作製する謂わば新旧のミックスです。
叔父の時代は一つの島となっていた氷河も、温暖化のために今は小さく分かれて
無数の小さな島のようになっていたり 、地形も変わり、当然道路も増えています。
測量しきれなかったんだろう・・・・って思う場所は地形上やはりありますが
ロバや馬が主な移動手段だった事を考えれば、仕方が無い事でもあります。
年末年始にパタゴニア撮影旅行に行った時、飛行機で上空から眺めながら
馬やロバに乗ってこの土地をどうやって移動したんだろう、と首をひねる場所を
実際目にしたから余計にそう思うのかもしれません。
衛星を使って作ったヨーロッパの地図の不正確さや不注意による
地名の記入ミスなどは、衛星がカバーしきれないポイントもありますが
地図を作る側にあるのではないかと考える事があります。
技術が進歩したのに、それを使いこなす側の人間の知識や意識レベルが
低級化したと思い知らされる地図の校正も多々しました。
便利になればなるだけ情報も氾濫して正しい主旨で何をピックアップしていくか
という最終選択は、やはり私達人間が考える事。
何事もそうかもしれないけど、バランスを取るのって難しいですね。
私達の地図作りもきちんと依頼者の意図が伝わる地図を、
正確に読みやすく作れるように努力していきたいと思います。
コメントをお書きください
myco (金曜日, 17 12月 2010 17:51)
すごーい!!!
あのかわいい地図もとっても素敵だから、
あれの現在の東京バージョンがあったら、
いいなぁ。
これだけ、近代化された都市だけど、
イタリアならではの色彩で地図になったら
素敵によみがえるかも。
passerotto (火曜日, 21 12月 2010 07:35)
ありがとう。イラスト地図の日本版も来年の展示会に向けて
ヴァージョンアップして作成予定です。
お楽しみに!!
HP作り頑張って下さい。
Shon (月曜日, 23 7月 2012 04:09)
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